ニューファンドランド島の旅

カナダの最も東に位置する ニューファンドランド&ラブラドール州 では、太古の地球を感じる大地と、自然美、そこに生きる人々の文化や歴史に触れる体験をどうぞ。

地球創生の歴史を感じるグロスモーン国立公園

ウェスタン・ブルック・ポンド フィヨルド・クルーズ
グロスモーンに来たら、まずは乗っておきたいのが、フィヨルド・クルーズ。 氷河の偉大な力によって創られた断崖が連なる、豪快な景観がお楽しみいただけます。 氷河が解けた後に、フィヨルドの出口が隆起して塞がったため、淡水湖となった珍しいフィヨルドでもあります。

テーブルランド
地球の核に近いマントル部分が、プレートテクトニクスによって、地表に露出してしまった台地。 植物の成育に必要な成分が極めて少ない土壌のため、裾の部分にわずかな低木や食虫植物が生えているのみ。
往復2Kmのトレイルがめぐらされ、赤茶色の岩肌を間近にご覧いただくことができます。 夏には国立公園のガイドによる、ガイド・ウォーク(英語)も実施されています。

自然の魅力がいっぱい

氷山
ニューファンドランドでご覧いただける氷山は、その大半がグリーンランド周辺の氷河から流れ出たもの。 北端のセント・アンソニーからトゥイリンゲート、東側のセント・ジョンズ沿岸から氷山観光のクルーズが出ています。 時期によっては陸地からも眺めることができます。 海面上に見える部分は全体のわずか1割程度。残り9割の部分は海面下に隠れているというのは驚きです。

バードウォッチング
ニューファンドランドでは350種もの野鳥が観察されます。 オレンジ色のクチバシが可愛らしいパフィンを筆頭に、カツオドリ、海燕、ミツユビカモメ、ウミガラス などの海鳥。タカ、トビ、ミサゴ、白頭鷲などの大型の鳥。ヨーロッパからのチドリやハシグロヒタキ、絶滅危惧種のシノリガモ、笛小千鳥など珍しい鳥たちも飛来します。

ホェールウォッチンング
ニューファンドランド島の沿岸には、夏の間、豊富なシシャモ、オキアミ、イカなどの餌を求めて、20種類以上の鯨類が回遊してきます。 中でもこの地域に回遊するザトウクジラの数は、世界でもトップクラスです。 ミンククジラ、ゴンドウクジラ、ナガスクジラ、マッコウクジラ、シロナガスクジラ、シャチ、イルカ など沢山の種類がご覧いただけます。

州都 セント・ジョンズ

15世紀末にジョン・カボットによるニューファンドランド島の発見に始まり、北米でも最も古い歴史のある街のひとつ。長く英国領だったこともあり、英国文化が感じられる街です。

ジェリー・ビーンズ・タウン
砂糖菓子のジェリー・ビーンズのような、カラフルな色の家々が並ぶことから、この愛称で呼ばれています。 街中どこもが写真映えのする、可愛い街並みです。

The Rooms ザ・ルームズ
街の小高い位置に建つザ・ルームズは、博物館、美術館、カフェなどの入った文化複合施設。昔の漁小屋をイメージしたデザインで、ニューファンドランドの歴史、文化、芸術に触れることができます。最上階のカフェからは、街と港、そしてシグナル・ヒルまでが一望できる人気スポットとなっています。

シグナル・ヒルとカボット・タワー
ノーベル物理学賞の受賞者で、無線通信の開発で知られるグリエルム・マルコーニが、1901年に世界で初めて、大西洋横断無線通信を受信した場所。カボット・タワーは、ジョン・カボットの上陸400周年を記念して建てられました。セント・ジョンズの街を一望できるビューポイントとしても人気があります。

スピア岬 Cape Spear
北米最東端の岬。 カナダで最初に日の昇る場所。 1836年に建造された木造の灯台で、ニューファンドランドでは、現存する最古の灯台です。
岬に建つコンクリート製の灯台は1955年に建造されたもの。

トリニティ

セント・ジョンズから約3時間。ボナビスタ半島に位置するトリニティは、18〜19世紀に魚の貿易で栄えました。当時の裕福な貿易商たちの家屋、漁師小屋などが今も残され、そのレトロな町並みが観光客を集めています。

エリストン Eliston
トリニティから約45分、ボナビスタ半島の先端にあるパフィンのコロニー。
岬を徒歩で歩いていくと、パフィンが営巣する小島が見えてきます。