スイスの古城めぐり

戦略的な拠点として山や丘の上に建てられた石造りの城塞、王族や貴族が別荘として利用するために湖畔に建てられたお城など、スイスには約80もの古城があります。その多くが今では博物館やレストランになっていて、ただ眺めるだけでなく歴史や文化に触れることができます。

最もお勧めの古城はこれ!

シヨン城
モントルー郊外にあるスイスを代表する名城。
遠くにアルプスを望みレマン湖に浮かぶように佇む姿はとても幻想的です。ルソー、デュマ、ターナーなど多くの詩人や画家を魅了し、その作品を通して全世界に名を知られるようになりました。とくに英国の詩人バイロンの詩「シヨンの囚人」が有名です。現在は博物館として公開しています。
シヨン駅から徒歩またはモントルーから湖船や徒歩。

グランデ城/モンテベッロ城/サッソ・コルバロ城
アルプスに残る貴重な中世の城塞都市として世界遺産に登録された古城。
13世紀から15世紀に建てられた要塞で、2つの塔があり最も大きいのがグランデ城、最も高い場所にあるのがサッソ・コルバロ城、複雑な形をしていて「カステロピッコロ(小さい城)」という別名があるのが写真のモンテベッロ城です。現在、3つともそれぞれ博物館として公開されています。
ベリンツォーナ駅から徒歩。

こんな古城もおススメ


グリュイエール城
チーズの里にある長い歴史と伝統を誇る古城。
11世紀から16世紀までの間、グリュイエール家が19代にわたって居住していたお城で、城砦のような外観からは想像が出来ませんが、城内に残る調度品や展示品は煌びやかで当時の繁栄をしのばせます。現在は博物館として公開されていて、時代とともに変化してきた建築様式や装飾が楽しめます。
グリュイエール駅から徒歩。

エーグル城
レマン湖畔のワイン産地エーグルの高台にある古城。
葡萄畑に囲まれたお城は訪れる季節によって様々な景色を見せてくれます。
12~13世紀に城塞として建てられ、15世紀に領主の居城になりました。現在はワイン博物館として葡萄造りとワイン造りの歴史を伝えています。隣接するディームの館にはワインラベルを集めた博物館があります。
エーグル駅から徒歩。

シャダウ城
トゥーン湖畔にある美しい庭園の中に佇む古城。
19世紀に領主の館として建てられたチューダーゴシックと初期ルネッサンス様式が見事に調和した外観、らせん階段や部屋ごとに違う装飾を施した内装、アルプスとトゥーン湖を望む庭園の美しさは、おとぎ話の世界そのものです。現在は高級レストラン「ARTS」として営業しています。
トゥーン駅からバス。

ヴァレール城/トゥールビヨン城
ローヌ谷の2つの丘に並んでそびえる古城。
双子のように並んだ丘に12~13世紀に建てられたお城で、トゥールビヨン城は18世紀の火事の後、廃虚となり現在は展望スポットに、ヴァレール城は中世の宗教に関する貴重品や演奏可能なものとして世界最古といわれる木製のパイプオルガンがあり、歴史博物館になっています。夏期のライトアップは幻想的です。
シオン駅から徒歩。

タラスプ城
牧歌的風景が広がるタラスプにある個人所有の古城。 オーストリアに近く、温泉で有名なシュクオールの隣、小さな村タラスプにある11世紀に建てられた古城です。 クール司教、チロル公、ハプスブルグ家など次々に持ち主が変わったが、19世紀にドイツ人実業家の援助により修復され、現在はガイドツアーでのみ館内に入れます。
シュクオールからバス。

サルガンス城
サルガンスの高台にある古城。 スイス東部、ハイジの里で有名なマイエンフェルトから2駅ほど離れたサルガンスの町にある古城で、大砲が残るお城の展望台からリヒテンシュタイン公国を一望できます。13世紀に建てられた中世の城塞で、現在は民族博物館になっています。かつての大広間はレストランになっていて郷土料理が楽しめます。
サルガンス駅から徒歩。