スイスのお祭り
フォーゲルグリフト|謝肉祭|ファスナハトの仮面行列|ゼクセロイテン
マイエンツーク|独立記念日|ヌーシャテルのワイン祭り|ベニション
聖マルチン祭|聖ニコラウス祭|大晦日のランタン行列|クロイセ
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フォーゲルグリフト:1月13日
場所:バーゼル(Basel)
バーゼルでは1月13日、市の独立にちなんだ祭りが市内を流れるライン川にかかる橋の上で催される。バーゼルの東側地区にある3つのギルド(同業組合)がそれぞれのシンボルである怪鳥、ライオン、ワイルドマンの扮装をして橋の上で合流し、踊りまわる。川の西側の人々が昔、対立していた東側の人々と、お互いの境界線を守ることを認めあう行事。
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スイスの謝肉祭:2月中旬〜3月下旬
場所:チューリッヒ、ルツェルン、バーゼル
この時期はスイス各地でカーニバルが行われる。チューリッヒ、ルツェルンのカーニバルは近隣の伝統的なグループの仮装行列に加えて、美術学校の学生によるモダンで抽象的な仮装も見られる。バーゼルでは早朝4時、まだ暗いうちからカーニバルの仮装行列がはじまる。頭上にライトをつけた行列が光の川のように動くのはとても感動的。
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ファスナハトの仮面行列:2月中旬〜3月下旬
場所:レッチェンタール
山々に囲まれたスイスには民俗行事が数多く、とくに冬になると各地の町や村で冬と春の行事がみられる。バレー州のレッチェンタールという渓谷の村々では、ファスナハルトの期間に原始時代を思わせる異様な仮面をかぶり、山羊の毛皮で身体をつつみ、大きな鈴を鳴らしながら村をかけまわる悪魔の群れを見ることができる。この悪魔は「ロイチェクタ」と呼ばれ、冬を象徴するものを意味する。ロイチェクタの仮面は、粗削りの松でつくられ、けばけばしい色を塗り、まるでさまよう死霊のようにみえる。ファスナハトの最後の日、数十人のロイチェクタの群れが、きびしい冬の最後の悪魔の集会に出かけて行くように村から去っていく。冬を恐れ、春の到来を促すファスナハトの儀式のうちでも、もっとも古い形が今もレッチェンタールに残っている。
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ゼクセロイテン:復活祭後の月曜日
場所:チューリッヒ
チューリッヒでは復活祭後の月曜日、冬の悪魔を一挙に追い払う火祭りがおこなわれる。この日、チューリッヒ湖畔の6つの鐘広場にたきぎが山のように積み上げられ、その上に冬を象徴する「ベェーグ」と呼ばれる大きな張り子の雪男が立てられ、その雪男を焼き殺すのである。この祭りは、復活祭がきて春になったのに、冬の悪魔がふたたび雪やあられを降らすことがないように、冬の悪魔を追い払う行事である。19世紀になって、この行事はギルド(商工業の組合)の人たちにひきつがれ現在も行われている。それぞれの職業をあらわす衣装を身に着けた人々が、手に春の花をもち、パレードをしながら広場に集まってくる。夕方、教会の鐘が6つ鳴って6時を知らせると、積み上げられたたきぎに火がつけられる。馬にまたがった各ギルドの代表が「冬よ燃えろ、燃え尽きろ!」とばかりに燃える火の回りを3度走りまわる。やがて炎は高く舞い上がり、雪男をのみこんで燃やしてしまう。そこで、突然しかけられた花火が「パン、パン」と大きく鳴り響くと、人々の間から「春がやってきたぞ〜」という歓声が高くわきあがる。
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マイエンツーク:7月9日
場所:アーラウ
昔、スイスでは、秋の豊作はうら若き乙女らによってもたらされると信じられていた。やがて結婚して子どもを産む乙女らに、子孫の繁栄を夢み、それが秋の豊作に結びついたのである。春に植えた穀物が実をつける夏に、豊かな秋の収穫を祈って乙女らによるパレードが催される。真っ白な衣装に身をつつみ、美しい夏の花でつくった冠をかぶり、手に花束を持った乙女らの行列が町を練り歩き、教会で祝福をうけた後、広場にやってくる。広場で行列を待つ村人たちと合流し、民族楽器を奏でて歌い踊り、にぎやかな祝いの宴となる。
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スイスの独立記念日:8月1日
場所:スイス各地
13世紀にこの国を領有していたハプスブルク家の圧迫に反抗したウリ、シュヴィッツ、ウンターワルデンの3州が同盟を結んだのが1291年の8月1日。スイスの独立運動はこのときスタートしたのである。悪代官にしいられて、我が子の頭上にりんごをみごとに射落とす弓の名手、ウィリアム・テルの物語は、その頃独立運動の指導者だったウィリアム・テルの伝説に取材したシラーの戯曲である。スイスではウィリアム・テルをスイス独立運動の英雄として、この日各地でテルの仮装行列や、テルを主人公にしたドラマを演じたりする。
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ヌーシャテルのワイン祭り:9月最後の日曜日
場所:ヌーシャテル
ビール湖とそれに続くヌーシャテル湖の北岸は、ブドウ畑がひろがり世界的に有名なワインの産地である。「ヌーシャテル・ワイン」で知られるこの街ではブドウの収穫が終わった9月末、長い農作業からの解放を喜び、収穫を感謝する「ブドウ祭り」が催される。華やかな花車や子どもたちの仮装行列がおこなわれ、人々は街角の露店で、焼きソーセージをつまみながらワインを飲み、一日中祭りを楽しむ。
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ベニション:10月16日
場所:シャトー・サン・デニ、アッペンツェル
秋になるとスイスの牧畜農家では、春に牧草地に追い上げた牛、山羊、羊などの家畜を麓の小屋まで追いおろす。この日、早起きした牧夫は山小屋に行き、家畜の首に大きな鈴、頭には色とりどりの花飾りをつけ、山小屋と家畜の群れに聖水をかけて清めたのち、山を降りて麓の村に帰ってくる。シャトー・サン・デニでは、10月16日の「聖ガルス祭」の日に追いおろしをし、その日は祭日となる。山からおろされた家畜は、鈴を鳴らしながら村中を行進し、人々はその音に秋の到来を感じるのである。アッペンツェルでは追いおろしたあと家畜市が催される。牧夫たちはそれぞれ市場に集まり、家畜の首につけていた鈴で調子をとってヨーデルを歌ったり、ワインを飲んだりして、この一年の無事を祝う。
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聖マルチン祭:11月11日
場所:スルゼー
11月11日は農民にとって一年をしめくくる日として、地主は領主に年貢を納め、奉公人は賃金を受け取り里帰りする日であった。この日はゲルマンの収穫の神、ボーダンをまつる収穫祭にあたり、ガチョウなど動物をいけにえとして捧げた。スルゼーでは市庁舎前に設けられた舞台にガチョウをつるし、太陽の仮面で目隠しをした執行人が、一刀のもとにガチョウの首を切りおとすといういけにえを捧げる古い儀式が残っている。
場所:リヒターズビル
チューリッヒ湖の近くにあるリヒターズビルでは、この日一年の収穫に感謝し、翌年の豊作を祈るランタン行列が行われる。この年、収穫した大きなカブラの中身をくりぬき、中にローソクを立てて火をともす。こうして作ったランタンを、山車に飾ったり手に持ったりして、電灯をすべて消した街の通りをパレードする。
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聖ニコラウス祭:12月6日
場所:ケギスビル
ニコラウスという言葉は「勝利」を意味するNICOSと「民衆」を意味するLAOSに由来するといわれている。ルツェルンに近いケギスビルで催される聖ニコラウスの行列はユニークである。司教の冠を大きくしたような帽子の側面に、キリスト像やさまざまの模様をすかし彫りにし、中にロウソクの火をともした頭飾りをかぶった人たちに囲まれて、聖ニコラウスがおごそかに十字をきりながら行進する。そばには天使に扮した子どもたちや、手に大きな鈴を打ち鳴らしながら進む牧夫の一団がいる。大きな音を響かせる鈴の音には、冬のあらゆる悪を追い払う願いがこめられている。
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大晦日のランタン行列:12月31日
場所:ビル
チューリッヒに近いビルの町では、大晦日の夜、町の子どもたちのランタン行列が催される。通りの照明がすべて消された暗闇の中を、子どもたちが自分自身でつくったランタンに火を入れ、それをかかげて行進し、あたらしい年が輝かしい年であることを祈るのである。ゲルマン信仰では、12月21日から翌年1月6日までを「十二夜」または「荒い夜」と呼び、この期間はあらゆる悪魔が現れて人間に禍いをもたらすと信じられ、各地でその魔よけの火が焚かれたが、この行列もそれに由来するものである。
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クロイセ:12月31日、1月1日、
場所:ヘリサワ
アッペンツェル州は、1934年に鉄道が敷かれ、道路が整備されるまでは「陸の孤島」であった。そのため、現在でも昔のままの祭りや行事が残っている。「クロイセ」と呼ばれるこの祭りも、そのひとつである。年の変わり目や季節の節目に、悪魔があらわれて禍をもたらすといわれ、その悪魔ばらいの行事がいろいろとあるが、この「クロイセ」は、この地方に昔からある独特の悪魔よけの行事である。
「クロイセ」は「美しいクロイセ」「自然のクロイセ」「醜いクロイセ」と3種類あり、それぞれが6人1組になっている。「美しいクロイセ」は女性の仮面をつけ、口に小さな花をくわえ、身体に13個の丸い鈴をつけている。また、頭の上には生活の様子を表現した絵や飾りをはめこんだ華やかな帽子をかぶっている。この「美しいクロイセ」2人の間に「鈴のクロイセ」と呼ばれるクロイセ4人がいる。「鈴のクロイセ」は胸と背にそれぞれ1個ずつ大きな鈴をつけている。「自然のクロイセ」は樹皮の仮面、「醜いクロイセ」は牙をむきだした恐ろしい仮面をかぶっている。
12月31日、大晦日の夜、どこからともなくそれぞれのクロイセが、静かな村里に突然現れて、家の戸口に立ち、家人を外におびき出してヨーデルを歌い鈴を打ち鳴らして、悪魔ばらいをするのである。
1月13日、14日
場所:ウルナッシュ
スイスの中でもユリウス暦を頑固に守っているウルナッシュでは、ユリウス暦の12月31日の夜、つまり1月13日の夜にクロイセがあらわれる。
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